福祉業界は、高齢化社会の進行や障がいのある人をサポートする施設等での労働力不足など多くの課題に直面しています。
1. 進む高齢化社会
日本は世界で最も高齢化が進んでいる国の一つであり、総人口に占める65歳以上の割合は増加の一途を辿っていることに気づいていますか?
日本全人口の4分の1が高齢者となっているそうです。
びっくりしますが、私が学生の頃はまだ60歳定年が当たり前の時代だったような記憶なんですが、今は70歳定年が当たり前の時代ですよね。
もちろん弊社も定年は70歳です。
また、これに伴い、介護を必要とする高齢者の数も増加しており、サポートする福祉サービスの需要は年を追うごとに拡大しています。
2. 労働力不足
福祉業界は、慢性的な人手不足が深刻な問題となっています。他の記事にも書いていますが、この慢性的な人手不足問題は、弊社にとっても最重要課題であることは言うまでもありません。
なかでも介護職は、肉体的・精神的な負担が大きいにもかかわらず、賃金水準が低いことから離職率が高い傾向にあるようです。労働力不足は、サービスの質の低下や利用者の満足度の低下を招く要因となっています。
一部の介護現場では、介護ロボットの導入なども進められているようではありますが、
氷山の一角に過ぎず、労働力の不足は増える一方です。
3. 新しい福祉サービスの形態
従来の施設介護に代わり、ここ最近では地域密着型のサービスや在宅介護が注目されていまるそうです。これにより、利用者は自宅や地域での生活を続けながら、必要な支援を受けることが可能となるんですね。
地域との連携については、介護施設に限らず、障がいの子供が通う放課後等デイサービスにおいても、積極的な連携を推奨されています。
4. 財政的な問題
弊社のような放課後等デイサービスを運営するためには、当たり前ですが多くの資金が必要です。
ですが、国や地方自治体からの補助金だけでは十分ではなく、サービスの質を維持するのが難しいと感じる施設も少なくないのではないでしょうか?
また本来の療育を提供するサービスの他に、今は、環境についても色々な条件や制約があよります。
例えば、送迎車に安全装置をつける義務だったり、室内に虐待防止のための監視カメラの設置要請などその他いろいろなことが必要です。
弊社のある埼玉県富士見市でも多くの放課後等デイサービスがありますが、閉鎖を余儀なくされる事業所も少なからずあるようです。
5. 人材育成と職場環境の改善
福祉業界の人材確保には、職場環境の改善が不可欠です。そのため労働条件の改善やキャリアパスの整備、専門職としての認知度向上などが求められています。特に未経験の若い世代の受け入れを促進するための施策が重要となっています。
ただ、何度も言うように福祉の現場は慢性的な人手不足状態のため、新しい人材を受け入れても、育成する十分な時間が設けられていないのも大きな課題です。
そのため、多くの事業所では経験があることを重要視する傾向もあるのです。
これは、国が経験のある人材や資格を保有している人材が在籍していることを必須、または優先しているからです。
職場環境の改善には、そこで働く人たちが気持ちよく仕事ができる環境だったり、悩みや相談ごとを一人で抱え込まずに誰かに相談できる環境は必須条件です。
そのために、風通しの良い職場環境にするには、まず働く人同志のコミュニケーションを
大切にすることなど、他人任せにせず、働く人たちが積極的に関わりを持つことも
とても重要なんじゃないかな?と思っています。
福祉業界で働くためには、今自分たちができることを積極的にしていかなければいけないとしみじみ感じています。 (staff)
#福祉業界
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