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執筆者の写真倉方利昌

発達障害の子どもの思春期と性

発達障害の子どもの思春期と性:理解とサポートの重要性


こんにちは、倉方です。


令和6年に入り、気になっていたセミナーに参加しました

『発達障害のある子どもの思春期と性に関する指導(講師:伊丹昌一先

生 (梅花女子大学心理こども学部心理学科教授)』です。




セミナーに参加したいと思ったきっかけは

弊社の放課後等デイサービスや、障がい者グループホームの中でも、

思春期や性に関するトラブルや困り事が出てきたんです。


例えば

・性的な言動を止めさせたい(人前で性器を触ってしまう。異性に抱き着いてしまう。)

・本人が「身体と心の成長」に戸惑っている

・性的な質問にどの様な答えすべきか迷ってしまう


など。

職員がどう対処したらよいのか、発達障害のある子どもの思春期と性の問題はなかなか難しいですね。



思春期は全ての子どもにとって非常に難しい成長の時期でもあり、

発達障害を抱える子どもたちにとっても例外ではありません。



性教育のプレートの置物

ですが、発達障害のある子どもたちはコミュニケーションが難しいこともあり、

思春期に入ると、これが一層複雑になるんです。

発達障害のない子供たちであっても思春期はとても複雑ですよね。



男の子は特に口数が減ってきます。

女の子は異性である父親を拒絶したり、無視したり。

我が家も娘と息子がおりますが、これからくる思春期に不安も沢山あります。


セミナーでは、

児童本人にとって、その行動(問題とされる行動)がどの様な意味を持っているのかを分析し、禁止するのではなく、その行動に変わる望ましい(許される)行動を伝えていく。という支援の流れを組んでいました。


ここは、障害のありなしに関わらず、すべての子どもへのサポートという面で

とても参考になると感じました。



発達障害のある子どもの思春期と性に関するセミナーを受けて、


性に関する指導は、

思春期に必要なSST(ソーシャルスキルトレーニング)・・・※1

と言える内容だと感じました。


だからこそ、小学校の高学年や中学生になると、

保健体育という授業があるんですね。


性に関することは、タブーな事でも、怒られる様な事でもなく、

成長段階に応じて、定期的に


・こども達が興味を持ち始めた時

・性的な言動(質問やおふざけとして発言し始めた時)

・小学校で性に関する教育をされた後、

・中学校・高校に上がる前、など


(内容に応じて同性の)親や教師といった大人が教育を行っていく必要があるのだと改めて感じました。


思春期には自己認識が深まり、他人との比較が増える傾向があります。

発達障害のある子どもたちも同様で、他人との違いに苦しむこともあります。


ですから、思春期というのは

子ども達への理解とサポートは欠かせない重要な時期なんです。


コミュニケーション、個別のサポート、新しい経験に対して、前向きな声かけが、子どもたちがより良い未来に向けて成長できる手助けになると思いました。



異性に悪気や意味もなく体を触ってしまったり、それが相手にとってどう受け取られるかということを理解せずに突発的に近づいてしまったり、本人に悪気などなくてもトラブルに発展してしまうことが多いといった



今社会問題にもなっている

・異性との距離感・関わり方を身に付けきれずに加害者的な扱いを受けてしまう事

・特性のある子や、意思が弱い子が、本人の意思に反して様々なトラブルに巻き込まれてしまう事


などを、大幅に減らしていけるんじゃないか、と感じるとても学びのある

有意義なセミナーでした。




【参考】

※1・・・SST(ソーシャルトレーニング)= 集団の中で過ごす上で、不適切な言動をしてしま

い、場になじめなかったり感情的になることが多くなってしまうお子様に、園や学校などでの社会生

活を円滑に行うことが出来るようにする練習のこと。


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